色々と修理をするのが趣味ですが、素人なので壊すこと多数・・・ 基本的に不器用なんですが、器用な人のマネをして修理を楽しんでます。 オーディオや時計関係の修理が多いかも?
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以前会社より記念品として、シチズン製のソーラー電波時計を頂きました。
表示が大きく見やすいので大変便利に使ってましたが、液晶が薄くなってきたのです。
一時的な対応方法としては、天気の良い日に直射日光のあたる窓際等に数日置いておく事で復活しますが、しばらくするとまた薄くなる…という事の繰り返しでした。
分解して構造を見たところ、この時計は完全ソーラーで動いているのではなく、内臓ボタン電池の補助としてソーラーと充電電池を使っているため、内臓ボタン電池が消耗してくると液晶が薄くなります。
内臓ボタン電池はハンダ付けされており交換出来ない仕様ですので、内臓ボタン電池が無くなる=寿命の位置付け。
せっかく記念に頂いた時計であり、まだまだ使いたいと思ったため、自分で手を加えてみました。
メインスイッチをOFFにして、裏のネジを7本外します。
上部より少し開け、透明の部品を引き抜きます。
下部の爪を外します。
(下部の爪は破損しやすいので、注意!)
右方向に40°ほど開けます。
(それ以上開けると、アンテナ線が切れますので注意!)
2種類の電池が入っていますが、左側が充電バッテリー・右側が今回交換するCR2477です。
基盤をケースから外し、CR2477の取り付けられている部分をハンダゴテで外します。
用意した電池と電池ケース(CR2477用)です。
ピン位置も一緒なので、取付けも楽ちんかなぁと思って用意しました。
(結局は無駄になるのですが…)
電池ケースを取り付け(ハンダ付け)します。
基盤をケースに装着し「さあ閉めよう」とした所、反対側の基板と接触してケースが閉めれませんでした。
…残念。
仕方無いので、基板に配線をハンダ付け。その配線の逆側にCR2477電池を直接ハンダ付けして、テープで絶縁したものを組み込む事にしました。
※電池に直接ハンダ付けは、熱を持った電池が破裂する恐れがありますので、おススメ出来ません!
基板ー配線ー電池ボックス
上記のように取り付け、電池を入れた後に電池ボックスごとビニールテープで絶縁すれば良かったかなと、作業後に思いました。
場所は空いているスペースに適当に放り込みました(笑)
分解と逆の手順で組み立てます。
…が、やっぱり壊してしまいましたorz
アンテナ線がハンダ根本から切れてます。
やってしまったものは仕方ないので、エナメル線を紙やすりで剥離した後に再ハンダしました。
文字もクッキリと復活!
電波受信も良好です。(^^)
※このブログは私の作業(破壊)記録であり、分解等を勧めているものではありません。
同じように作業されても同じ結果になるとは限りません。
責任は一切負えませんので、ご了承ください。
おまけ
ニオイで原因分析中の図w
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やりたくない修理でも仕方なく行う場合もあります。
今回はそんな、やりたくない修理です。
僕は何と言っても「結局は素人」なので、あまり高級時計は触りたく無いんです。
一応「壊れても良いから」というお墨付きは頂きましたが…
ROLEXのデイトジャストコンビ ユニセックスサイズですね。
症状としては、時間が合わず1時間に5分以上進むというもの。
良くあるのはヒゲゼンマイが絡まっているという症状ですが、ROLEXはヒゲゼンマイの素材形状がETA等とは違った記憶があるので、うまく出来るかどうか…
ROLEX用の開閉工具です。
やりたくないと言いつつ、工具は持っているんですよw
開けます。
うん、ちゃんと本物ですね(笑)
ピンボケですみません。
ヒゲゼンマイを確認すると、やはり短絡しています。
(接写できませんでしたので画像はありません。)
超精密ピンセットを使い、ヒゲゼンマイの短絡を解消します。
今回は衝撃か何かで単純に短絡しただけのようですが、オイル飛びによるものだったら分解清掃・給油が必要になる所でした。
流石にROLEXの分解清掃をするのは嫌なので、単純な短絡でホッとしました。
ヒゲゼンマイの間隔・テンワの振り幅等を確認。問題無さそうです。
調整を行うため、タイムグラファーで計測
ちょこっと調整
問題無さそうですので、パッキンにシリコンオイルを塗って裏蓋を閉め終了。
…何も壊さなくて良かったです…ふう。
数日動作を確認し、持ち主に返します。
そろそろオーバーホール時期ですので、それまでぐらいはもつでしょう。
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分解清掃は(素人の僕にとって)集中力が要るので、気合が必要。
…と言っても、さすがETA。組み立て自体に難しい部分は比較的少なく、組上げ自体は慣れれば1時間前後で組めるかと思います。優秀な設計ですね。
まずはバラバラに。
筆を使って、ベンジンで汚れを落とします。
その後は超音波洗浄機を使って、さらに清掃
キレイになりました。
オイリングと組み立て…
一番集中力が要る所です。
組立後は消磁器を使って、消磁。
ホントはパーツ単位でやった方が丁寧かとは思いますが、面倒なのでw
ケースに組込み、歩度調整・自動巻き機構取付して完成。
(歩度調整の画像は取り忘れていました。)
巻き上げも問題無く、友人に通常使用してもらってます。
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次は時計など…
かなり前に修理したものの写真が出てきましたので載せてみます。
Rockmanというメーカーの自動巻きです。
すぐに止まる。手巻きでもゼンマイが巻けないという症状。
壊れても良いから見て欲しいという事だったので、遊ばせて頂きました。
サクッと開けます。
機械はETA2824-2 8振動28800bphです。
文字盤が邪魔なので、針と共に外します。
自動巻き機構を外します。
画像の○で囲っている部分が角穴車というのですが、原因はこの部分ですね。
取り外して拡大してみると。
ギヤが半分近く無くなっており、スリップして巻き上げが出来なくなっているようです。
この部分はETAシリーズでの互換性が高いので、手持ちのガラ箱(ジャンク箱)から部品調達しました。
角穴車の交換だけで済めば楽なのですが、これだけギヤが無くなっているという事はかなりの金属粉が機械内に入り込んでいると思われるため、分解清掃を行わなければなりません。
…つづく
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